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(この記事は2021年1月19日に更新しました)
川原がシザコンサルティングを創業した際、最初のお仕事は金融機関とのリスケ(借入金の返済条件変更)交渉でした。
その後は事業再生系の案件やベンチャー企業の支援などを行っており、時には経営陣として参画。現在も弊社の事業の柱となっています。
共通するのは「オカネ」の課題を抱えている企業のお手伝いであるということです。
しかしながら、企業の業績向上を実現するには、当然ながらコストカットだけではビジネスは好転しませんので、“攻めの一手”も必要になってきます。
そうすると「投資をしたいのにお金が足りない」「やりたいことの半分しかできない」という場面が出てきました。
そこでどうにかならないか、と色々調べていた時にたどり着いたのが補助金でした。初めて補助金申請のお手伝いをしたのはもう5年以上前になります。
今でも鮮明に覚えていますが、事業再生中の支援先(製造業)の設備投資のために申請したものづくり補助金が最初のチャレンジでした。
その支援先はビジネスとして極めて厳しい状況にあり、大幅債務超過で赤字が続いている状態。
当然ながら銀行からの新規融資など望めず、金融機関への返済はストップしています。
しかしながら、返済をストップしているにも関わらずこのままでは3か月後にキャッシュアウトしてしまうという状況でした。
一方で、設備投資も長年行ってこなかったことから、毎月のように設備修繕費がかさみ、収益を圧迫。それどころかいつ壊れて事業継続できなくなってもおかしくない状況でした。
そこで色々と調べて補助金というものがあることを知り「これしかない!」と飛びつきました。
当時は補助金のことなどさっぱり分からなかったので、色々と調べたり色んな人にとにかく話を聞きにいきました。
ところがほとんどの人は「債務超過で赤字だとまず通らない」という意見でした。しかし諦めるわけにはいきません。
なんとか工夫して顧問先と一緒に申請書を仕上げて提出しました。
しかしながら多くの方の意見通り結果は不採択。
弊社の補助金支援は顧問先案件の不採択から始まりました。顧問先と一緒にこれ以上ないほど落ち込み、苦しい企業を支援してくれなのかと制度を恨んだりもました。
その後、なぜ落ちたのかを必死に振り返ってブラッシュアップし、次の回の募集に再チャレンジ。
めでたく2回目で採択されることができました。
補助金で最新の設備を導入した顧問先は大きく生産性が改善しました。
業務プロセスの見直しや製品の集約などもあわせて行った結果、1年で2倍以上の生産効率(工場の総労働時間あたり生産高で算出)となることができました。
その会社はその他にも次々と改革を実行し見事なV字回復で事業再生を果たし、現在も元気に事業を行っています。
この事業再生は補助金なしでは無し得なかったことだと思っています。
企業支援する上での大きな武器を得た気持ちでした。
補助金は僕のコンサルティング人生を変えてくれたといっても過言ではありません。