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2021-02-06
基本的な財務知識で実践できる中小企業の利益改善~アプローチ
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(この記事は2021年2月6日に更新しました)

こんにちは、コンサルタントの川原です。

 弊社では、事業再生案件や、業績の苦しい企業の利益向上、ベンチャー企業の支援などを得意としています。

 事業再生系のファームというと、金融機関調整などを得意とするところが多いように思います。
 一方、弊社でももちろん資金調達や金融機関調整も行いますが、どちらかというと、ビジネス自体、本業でのキャッシュフロー創出力の向上を得意としています。

 事業再生フェーズにある企業では、抜本的な事業の見直しが必要な場合もありますが、特に業歴の長い中小企業などは、本来の強みが活かされておらず、現業を多いに活かした形での再生が可能であることも多くあります。

 また、そもそも中小企業の場合には、大企業の再生とは異なり、単一事業のみで事業リストラが不可能なケースや、経営資源(ヒト・モノ・カネ)が乏しく抜本的な事業転換というリスクを取り得ないケースも珍しくありません。

従って、まずは既存事業の立て直しを図ることになります。

その際、様々なアプローチがありますが、あらゆる業種に共通して有効なのは、数値面からのアプローチです。

よく、How(どうやって?)の前に、Why(なぜ?)を突き詰めろといいますが、それよりも重要なことはWhat(何が?)Where(どこが?)問題なのか、ということです。

そして、これを発見する際には数値分析が重要な手掛かりとなります。
数値を使った定量分析による”結果”の検証を行った上で、現場の観察やヒアリングなどの定性情報を照らし合わせることで、企業の問題の在りかの”当たり”がつけられます。

そもそも、現場情報だけで問題の在りかを正しく見つけるのはその業界・業務にかなり精通していないと難しいことであると考えています。

例えば、プロ野球選手に例えてみます。
チームの勝敗や選手成績を全く知らない状態でチームや選手を観察し、強いチームと弱いチーム、チームの弱点を正しく言い当てられる人がどれだけいるでしょうか。

数字と照らし合わせて観察した方が、よほど効率としても正確性としても高いことはイメージいただけるのではないでしょうか。

また、同じ業界であっても、企業によって問題の在りかは異なります。
しかしながら、他社の成功事例の横展開にとどまっているコンサルタントが多いことも、実感として感じる事実です。

もちろん他社での成功事例や業界経験などは有益なものです。
しかし、企業の状況は違うし、外部環境の変化は極めて早い。

過去の成功事例が別の企業で成功する確率は一昔前と比べても各段に低くなっているのではないでしょうか。


だからこそ基本に立ち返るべき。

まずは定量情報と定性情報を照らし合わせて、大きな問題の当たりをつける。

そしてそこをさらに深堀し、”ここが効く”という重要なポイントを探りあてて優先的に対処していくという”王道”のアプローチが重要であると考えています。

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